印をつけるツールには「ただ印をつけるため」だけのものや、固定させて「距離を写し取る」ものなど様々です
6″ Starrett Divider
スターレット / 6インチディヴァイダー

このディヴァイダーは全長15cm弱の長さで大きすぎず、小さすぎずとちょうど良い長さになっています。
金属は焼き入れが施されているため、先端が甘くなることなく木材や金属の素材に掻くように印をつけることができます。ディヴァイダーの用途としては経年劣化で先端がズレてしまったりという不具合がもたらされることが多々ありますが、このディヴァイダーはその剛性ゆえ歪むという不具合は一切ありません。また針部分がとても精緻に揃っているので緻密な測量が可能となっています。
片方の針は取り外し式になっているので鉛筆に変えることでコンパスとしても機能します。

一般的にディヴァイダーとコンパスは別のものとなっていますが、このディヴァイダーは精密であると同時にコンパスに換装出来るというメリットがあります。またコンパスにするために針が取り外し式なので、針の長さも変更できる仕様になっており使い勝手は非常に高いです。
もちろんコンパスとして使用する際の精度も高いのでとてもお気に入りのツールになっています。
動作についてはディヴァイダーの支点がしっかりとしているのでヌルヌルと動き微調整が容易に感じています。上画像の針と鉛筆を取り替える軸についている大きめなネジで角度をしっかりと固定することが出来、反対の軸の外側に付いているネジではさらなる微調整が可能です。
信頼性も高く使いやすいのですが、余りにも高価で(同サイズの国産ディヴァイダーの10倍近く)しばらくは躊躇していましたが、価格に見合った結果を出してくれています。
pfail/Scriber
プファイル/スクライバー

スイスの刃物ブランド、プファイルのスクライバーです。ナイフのようですが、マーキング(罫書き)に用いる刃物です。鉛筆では線が太く精度の高いマーキングができないので、このナイフ状の刃でマーキングします。鉛筆だと描いたラインが消えてしまうこともありますが、このスクライバーで切り込みを入れると消える心配はありません。裏は平鑿のように平になっており、ストレート定規などに密着させて垂直にマーキングできます。


マーキング用だと侮っていると、ナイフと同様に研がれた刃先で怪我をしてしまうので、キャップを作る必要があります。