そして時には革工房に…

とは言っても、布を縫い合わせる程度のことです。

革製品を作るということに憧れがあり、バッグを筆頭に、いろいろなものを作ってみたいとは考えていますが、なかなかできません。縫い合わせるだけで精一杯なので、皮を漉いて重ねたり、立体に加工したりというのは考えると気が遠くなってしまいます。

私は靴が大好きで、美しさを感じる靴を見ていると、美しさを支えている技術に思いを馳せてみたりします。

先日、スクレイパーが完成し、勢いに乗って複数枚作りましたが、使ってみるとかなり良い感じだったので、大切にしたいと思ったことからケース(刃物なのでシースになるのでしょうか)を作ることにしました。

作業中にはワークベンチ上で散らばってしまいやすく、片付ける際には木屑に紛れて間違いからゴミ箱に入ってしまったりするので、スクレイパーのスタンドを作ってみたりしましたが、やはり使った後は一箇所にまとめるというのが自分には合っていると思い直しました。しっかりとしたケースを作りたかったので革を使いました。

にわか革工房なので、型紙はありません(笑)。現物に合わせながら、思うままに作ってゆきます。プレッシャーの掛からない作業は気楽で楽しいので、ずっと縫っていたい気分でした。

 

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糸の両端に針を通して縫っています。この縫い方しか知りませんので、ヴァリエーションを増やしたいものです。

 

ケースにはポケットを作り、スクレイパーを研ぐ小さなダイアモンド砥石を収納しておけるようにしました。スクレイパーにしか使わないのと、小さくて片付けた場所を忘れがちだったので一緒にすることにしました。革は端切れで手に入れていたものなので、デザインは素材ありきになってしまいます。デザインは二の次ということですね。。

 

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糸の向きが一定ではありません。難しい!

 

縫い合わせたら金槌で叩いて馴染ませるということを知ったので、やってみました!本当に馴染んだので、これも感動しました!高さのある糸の重なりが水平に平たく伸びることでこんなにも違うのかと感心しました。

 

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味のある金槌なのです。残念ながらヴァイオリンの製作には全く登場しません。。。

 

大きな収納一つとポケットが一つだけなのであっという間に仕上がりました。個人的には形もとても気に入っています。フラップを閉じる方法はまだ未定なのでとりあえず革紐で押さえる程度にしました。

 

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スクレイパーを入れる「スクレイパー・ウォレット」というものが市販されていますが、こっちの方が好みです。自作の醍醐味でしょうか。

 

革の厚みもありますし、大きさは手のひら以上なので結構大きく感じます。

 

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革紐で押さえるだけでも立派ですが、少し面倒です。

 

コバを綺麗に処理をするとワンランク上のケースになりそうではありませんか。おいおい時間を見つけてやってみようと思います。

ケースが出来たので、スクレイパーを一つづつ包める鞘のようなものを作ろうと考えました。スクレイパーを重ねるとせっかく付けた刃がスポイルされてしまうので、個別にガードします。

 

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鞘を一通り作り、無事にケースに収まりました。

 

スクレイパーを当ててサイズを取りながら、使える革を探してきたので統一感はありませんが、スクレイパーの数だけ作れました。

 

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革の厚みで縫う力を変えたいのですが、未だに要領を得ていません。

 

左下は小さなスクレイパーをまとめて入れられるように、取り外しができるポケットにしました。これをケース側のポケットに入れておきます。あまり出番のない形なのでまとめました。右端の長方形の物がダイアモンド砥石です。これもポケットへ。

とりあえずしっかりと縫えましたが、縫い目や糸の向きなど、まだまだ練習が必要です。

縫うときに対象物を挟んみ固定して使うクランプがあり、レーシング・ポニーと呼ばれるものがありますが、まずはこれを作ることから始めてみましょうか。

にわか革工房でした(笑)。

 

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