アーチング・テンプレート

ツールを作るのは木材の端材を使いますが、一時的なものは一般的な建材、ずっと使うものはヴァイオリンを作った時にできるメイプルの端材を使っています。

作りたいツールが複数で構成されている場合はまとまった端材が必要なのですが、ちょっと用を足しに出かけた先でブビンガの板材を安価で見つけたので買い占めてきました!

 

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楽しき掘り出し物。

 

けっこう幅もあり、これだけの枚数があると、メラメラとしてきます(笑)。何かを作らずにはおられません。

ということでアーチ(ヴァイオリンの膨らみ)を作る時に使うテンプレートを作ることにしました。次のモデル、ストラディバリ / Titianの準備です。

普段、アーチング・テンプレートには加工しやすい硬めのビニール板を使っていますが、木材だとなかなか良い雰囲気があります。費用を考えるとあまり適材が見つかりませんが、ブビンガで作るとなると心が浮き立ちます。アフリカ材で落ちついた色合いの綺麗な木材で、楽器や品のある道具の持ち手や家具に使われています。マホガニーに似ているかもしれません。切った感じはマホガニーより繊維のつながりがしっかりとしていて硬さがありました。

 

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直線も糸のこで済ませてしまいました。

 

まずは同じ幅の板材にするため、切っては切り口を整えることを繰り返します。

枚数が必要数できれば、重ねあわせて、まとめてカンナがけします。幅のサイズは決めていませんので、綺麗な直線が出せるまでです。

 

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必要な枚数を取ることができるか不安でしたが、十分間に合いました。

 

おおよそ25mmの幅(高さ)でまとまりました。ここにコピーした資料を貼り付けてゆきます。

実際の楽器からアーチを割り出すには真上からレーザーを当てて、浮きでる湾曲を利用したり、型を取ったりと色々な方法がありますが、この資料は実物の楽器をCTスキャンしてアーチを割り出しています。より実物に近い資料ではないでしょうか。これはしっかりとしたものを作りたかった理由の1つです。

 

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準備をするときも楽しいものです

 

難しいことはないので、淡々と進めてゆきます。と、あとは切るだけです。

 

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この後はヤスリで微調整。

 

糸のこ盤で鋸刃のスピードを落としてゆっくりと切ります。。

テンプレートは製作の順番や基準にする部分によって形が変わります。製作者ごとに異なり、思想が現れていて面白いツールです。

切り終えれば、どの部分のアーチかを分かるようにマークを入れておきます。プリントアウトして貼り付けたりもしますが、今回はアルファベットのスタンプで少し雑な感じに印字しました。余った材でタグも。

 

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表板と裏板ではこのテンプレートでアーチの形を9割ほど作ります。

 

あとは穴を開けて紐を通して束ねて出来上がりです。

 

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実は内側のテンプレートも作ってみました。使うかどうかは未定です。

 

実査に使用するときはバラして使うので、簡単にバラしたりまとめたり出来るように革紐をなんとか加工して使えないかなと考えています。

なかなか雰囲気のあるツールができました!おもむろに掛けておけば良いインテリアにもなりそうです(笑)。

 

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