スクロールも後は角を落として微調整するだけという状態になったので、だいたい仕上げた指板を簡単に接着してネックの整形に入ります。
とりあえず布地やマスキングテープで削ってはいけない箇所を保護します。
この布地、赤ちゃんの靴下なのです(笑)。大きさがスクロールにピッタリで、伸縮性があり、簡易的ですが、ゴム部分がちょうど良く留めていてくれます。スクロールにウェスを巻き、靴下を履かせると十分な保護材として機能してくれるので大活用しています。

そして指板に沿って、傍の余分の箇所をのこぎりで落として整形に移ります。


このカンナでできる角落としは限度がありますが、こうして作ったアプローチがきっかけとなって、その後の削り加工が楽になります。ナイフでもできることですが、慎重に削らなければ起伏ができてしまいます。が、このカンナは無心に削れるので安心感が高いです。
だいたいの形ができてくればテンプレートの登場です。

ボディにネックをセットしてからヒール(付け根の丸くなっている部分)を加工しなければなりませんので、あと少しというところでストップしておきます。

指板の脇をのこぎりで落とした状態でボディにセットしてネックの整形という手順を取っている場合が多いのですが、ボディにセットしてしまうと取り回しも悪くなって不注意からボディを傷つけてしまいますし、ヤスリやナイフなどのツールも使いにくくなってしまうので、セット前に80%ほどの加工をするようになりました。