あけましておめでとうございます。
2016年が始まりました。2015年末から目の調子が悪く、ふさがった状態だったので2015年中に仕上げるつもりでいましたが、若干ずれ込んでしまいました。
気持ちが焦る時は離れた方が良いと自分に言い聞かせながら我慢していましたので、目が完治してからは随分と没頭したものです。ネックの太さ、厚みなどに悩みつつもひと段落です。
撮影時の明かり(白熱灯)の関係で暖かい色合いですが、実際は本当に真っ白でホワイト・ヴァイオリンそのものです。
今後、下地処理を施してからニス過程に入ります。下地処理が終わった状態ではこの画像の色合いになります。
今回の楽器には少し期待しています。
この状態では指板(仕上げまではしていません)が付いているのですが、この指板を含めた重量が330gに出来上がっています。※標準的なストラド・モデルのホワイト・ヴァイオリン(指板付き)では370g前後と考えています。
グァルネリ・モデルでボディの長さはやや短いので軽量につながりますが、ここまで大きく変わるとは考えていませんでした。
軽量な楽器は音色が良い傾向だとは時々言われますし、楽器を持ち上げた時の第一印象というのもこの重さであったりバランスであったりします。だからと言って軽く作れば良いというわけではありません。軽くするために薄く仕上げると音の重さや纏まり、芯などが犠牲となる印象があります。また健康面として長い目で見た場合には不具合の発生もより早く起こってしまうのではないでしょうか。
適切な板材、アーチ、そして適切な強度を残した状態で軽量化につながったのであれば大いに期待できます。
では下地処理へと進みます。