ストラディヴァリ1715″Titan”/横板

モールド(内型)にブロックを接着し、ブロックに写したアウトラインに沿って整形すれば、横板を取り付けられる段階です。

横板に杢がしっかりと入り込んでいればニスを塗った後の美観が素晴らしいのですが、杢の入っている部分とそうでない部分で硬度が異なり、その違いから製作時の曲げる加工の際には板が割れやすくなります。

スペアとなる板が切り出せなかったので、時間をかけて慎重に曲げました。

しばらく水に浸けた板材が曲がるのは、板材に入り込んだ水分が加熱によって蒸発することで板材の内側から繊維を柔らかくするからなのですが、時間を掛けすぎると水分が蒸発しきってしまい焼け始めるので時間をかけると言っても限度はあります。

横板を取り付けたので、目的の高さにするため、箇所ごと印をつけて行きます。

_DSC0181
、 目標の高さをマーキング

マーキングを終えて、刃物で加工して行きます。今回はブロックを若干高めに作ったので高さを出すためには削り落とす部分が結構ありました。カンナ、ナイフ、ヤスリなど使えるものは総動員です。

_DSC0183
カンナ、ヤスリなどで少しづつ調整を

今回は詳細な資料を参照しながら高さを整えましたが、接着面やその強度を勘案して少し変更が加えられています。

 

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