次のモデルは…ストラディヴァリのロング・パターン!!

前回、「ストラディヴァリの軌跡」ということでストラディヴァリの辿った足跡を考察しました。それからというもの、ずっと頭の中ではロング・パターンについて思いが巡っていました。

こうなっては手掛ける以外の選択肢は見当たりません。

とても胸が踊っています。

選んだ楽器はストラディヴァリの1698年の作品the ‘Joachim, Kortschak, Field’です。

A. Stradivari, Cremona, 1698, the 'Joachim, Kortschak, Field'
A. Stradivari, Cremona, 1698, the ‘Joachim, Kortschak, Field’

ボディ長は362mmで黄金期に製作されていたロングパターンより2mmだけ長いモデルです。ロング・パターンで最も長いのは364mmなので程々のサイズ感となります。ストップは197mmになっていますが、これはネックの長さと関係してくるので195mmとするか、オリジナル通りに197mmにするかは後々までの検討課題とします。比率がしっかり定まっていれば、何れにしても演奏性に大きな影響が与えられるわけではありません。

上の画像資料を見ていただくと、アッパー・バウツとロウアー・バウツがやや伸びているのがわかります。

せっかくなのでストラディヴァリの黄金期の作品、1716年のthe ‘Messiah, Messie, Salabue’と比較です。

右がthe ‘Messiah’ですがthe ‘Joachim, Kortschak, Field’は細い印象です。特にアッパー・バウツのアウトラインには自然と目がゆくのではないでしょうか。

the ‘Messiah’も美しいですがthe ‘Joachim, Kortschak, Field’は洗練されたエレガントさを感じます。

ハートに火がつけられました(笑)

心が決まれば早速準備です。

まずは内型の製作からとなるので、丁寧にアウトラインをトレースして横板の厚みとエッジの長さを差し引いて内型の図面を作りました。

ヴァイオリン/ストラディヴァリ/1698/ヨアヒム

そして出来上がったのが、こちらの実寸大図面。側面から計測できるアーチの膨らみ具合から縦のアーチ用のテンプレートとF字孔のデザインもトレースしました。

ヴァイオリン/図面
内型の図面

A3用紙で印刷すると実寸大の図面の出来上がりです。

今回のモデルは何度も作るわけではないと思うのでレーザーカットせずに手作業で内型を製作することとなります。

予備も含めて10枚ほどプリントしました。

1:1でプリントアウトした内型の図面
1:1 でプリントアウトした内型の図面

内型を作るためにはプリントしたアウトラインでテンプレートを作ることから始まります。そして製作したテンプレートを基にで内型を作るわけです。

今回はアルミ板でテンプレートを製作し、内型はMDF材で進めます。

素材
テンプレート用のアルミ板と内型用のMDF

テンプレートはより短時間で製作できる厚めの塩ビシートを使ったりもしたことがありますが、時間と手間が掛かってもアルミ材の方が精密に仕上げることが出来る気がします。厚みと剛性があるのでヤスリで丁寧に削り出すことが出来ます。

準備は整いました。次からは内型製作です。

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