ストラディヴァリ1698″Joachim”/横板(リブ/ガーランド)

早くも2017年の1月最後の日となりました。この数日は天気も良く外の空気が気持ち良いですね。

工房では横板(リブ/ガーランド)をモールドに取り付けていました。
これまでは準備作業が続いていましたが、この辺りからようやくヴァイオリンを製作しているという雰囲気になりますね。このリブに表板と裏板が接着されます。

先ずは準備しておいたモールドを使用できるように仕上げます。モールドを切り出した状態ではコーナーなどのブロック材が取り付けられる箇所がそのまま残っているので、これらを切り落としてブロックが取り付けられるようにします。

接着されたブロック材
接着されたブロック材

ブロックがしっかりと接着されていることを確認して、モールドを切り出す時に使用したピンを差し込みます。

テンプレート固定用ピンを準備
テンプレート固定用ピンを準備

再びテンプレートを使用するのですが、このピンで固定させます。

テンプレートを設置
テンプレートを設置

切り落としたコーナー部分のアウトラインがなくなっているので、再度、テンプレートからアウトラインを取り付けたブロック材にマーキング。

マーキング
マーキング
マーキング後
マーキング後

マーキングを終えれば、そのアウトラインに従ってコーナーを作ります。

切出し
切出し

まずはミドル・バウツへの取り付けが最初なので、その部分だけを削っておきます。

横板は裏板の杢の流れ(向き)に合うよう、左右の各バウツごとアッパー、ミドル(Cバウツ)、ロウアーの6枚に割り振ります。

各名称
各名称

やはり少しでも美しく魅せたいもので、一旦は割り振りが決まっても少し時間が経つと気が変わってしまったり優柔不断となってしまいます。

横板の割振り
横板の割振り

割振りが決まれば、各所に応じて横板を曲げてゆきます。最初に取り掛かるのはミドルから。

ヴァイオリン横板を曲げている様子
ヴァイオリン横板を曲げている様子

上の画像は片手でカメラを持っていたので金属板から板が離れてしまっていますが、本来は両手でしっかりと密着させながら曲げます。水分を含んだ板材がアイロンで熱せられて蒸気が出ます。金属板は曲げる時の補助となり、同時に蒸気を板に跳ね返す役割を持ちます。これによって板の繊維が内と外の両側から熱せられ繊維が柔らかくなり曲げられるようになります。

ミドルは各所の中で最も湾曲率が高いので、曲げる際に注意を怠ると簡単に割れてしまう部分ですが、個人的にはここを終えればリブ製作の8割方は曲げ作業を終えたように感じられます。

アイロンの温度が高すぎたり、しっかり曲げようと長い時間当てすぎると焦げてしまうので、何度も水に浸しながらのゆっくりとした作業となります。

ヴァイオリン横板の接着
ヴァイオリン横板の接着

接着にもコツがいりますが、何よりも横板がモールドにしっかりと沿っていることが重要です。

ブロックを取り付けた時と、ミドルに横板が取り付けられた状態を比較すると、少しヴァイオリンになっています。

ミドルの横板が接着された時点で、コーナー部分外側のアウトラインを削り出します。この時にミドルの横板の不要な部分も切り落とされます。アッパーとロウアーも同様の作業を繰り返します。湾曲率は低いので曲げそのものは難しいわけではありませんが、モールドへ綺麗に取り付けることが若干難しいくらいでしょうか。あと2つは手が欲しいなと思ってしまいます。

アッパーとロウアーの取付け
アッパーとロウアーの取付け

クランプだらけですが、ブロック材に横板が接着されている様子がわかります。固着すれば余分な横板の端を切り落として、モールドへの横板の取付けはひと段落します。

横板の取付はこれで終えることができます
横板の取付はこれで終えることができます

クランプを外して、端を切り落とせばスッキリしますね。

次はライニングという横板に取り付けるパーツに取り掛かります。

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