含水計(Wood Moisture Meter)

製材屋ではありませんが、欲しかった計器を入手しました♬

かねてより、ずっと手元に置きたいと思っていた含水計を手に入れました。木材の含水率を表示させることで乾燥度合いを測るものです。

ずっと欲しくて含水計を調べていたのですが、お手頃価格でも5~6万円。。信頼性の高いものだと10万円は超えてしまう計器なのでずっと手を出せずにいました。もっとも製材屋ではありませんし、必ずしも必要というわけではなかったのであまり本気でもありませんでした。乾燥していることは手に持てばある程度わかりますし、管理中の木材も比重の変化で含水率も目安がつきますので。。。

ですがここ最近、とても安価な含水計を目にすることが多くなり、1万円以下というお手頃感もあったので「そろそろ手に入れても良いかな?」と考えていた次第です。同じような価格帯でどれが良いか物色すること約1年。価格的に信頼性が心配でしたが、使えそうな機種をようやく選んだわけでした。

含水計、水分計です
含水計、水分計です

一般的な含水計は鋭利なピンが2本、あるいは4本ついていて木材にピンを刺し、電気の流れで含水率がわかるようになっています。これまで手を出さなかった理由の一つがこのピンでして、木材に刺さなければならないということに抵抗を感じていました。木材の場所ごと、厚みの差によって含水率も変わるのでピンの痕跡がいたるところに残ってしまうと不都合極まりません。。

そこでピンではなくセンサーを当てることによって非破壊で調べることが出来る機種の存在を知りましたが、そちらも相当なお値段だったものの、安価な価格帯でもこの非破壊タイプがあることを見つけたのでウキウキです♬

フィエンメのスプルースにて
フィエンメのスプルースにて

機種選定の段階で色々と調べていたので使い方の要領は頭に入っているので開梱して早速使ってみました。上の画像はフィエンメのスプルースでグレードは高いものではありませんが9.5%の含水率です。

そして次はメイプル材。

スペシャル・グレードのメイプル材にて
スペシャル・グレードのメイプル材にて

スペシャル・グレードのメイプル材で調べてみました。結果は7.5%。上述しましたが、厚みによって計測結果は変わります。厚みがあれば含水率は高くなりますし、薄いと含水率は低くなります。このメイプル材は最も厚みのある場所での計測結果です。

一般的なグレードのメイプル材
一般的なグレードのメイプル材

次に一般的なグレードのメイプル材を計測。結果は9.5%。スペシャル・グレードよりやや乾燥が足りていないと言えるかもしれません。

メイプルの横板材
メイプルの横板材

次に同じメイプル材でも厚みの低い横板材です。結果は6.0%。この数値と比較するとスペシャル・グレードの乾燥がしっかりしていることがお分かりになるでしょうか。

一枚板のスプルース材にて
一枚板のスプルース材にて

最後に一枚板のスプルース材。こちらはカナダのシトカ・スプルースでイタリアのフィエンメと比較すると密度は低めです。その為か含水率も5.0%とという結果に。

このように調べてみると色々と興味深いものです。因みに手のひらに当てて含水率を計測してみましたが”High”という表示になってエラーになってしまいました。さすがに人体は計測できない模様です。

安価ではありますが、使えない代物ではないことはわかりました。今回の計測結果は偶然”.5″となりましたが小数点以下第一位までは計測できます。安価な計測器で小数点以下まで表示されるものはほとんどなかったので良い出会いを果たせたと感じています♬

保管している木材の管理にも良いですが、実は一番の目的は木材の仕入れ時に使うことを考えています。良い材料を見定めて、それでも最終的にはどうしても悩んでしまうものです。そのような際の決定打となればと願っています。

ちょっとしたオモチャシリーズでした(笑)

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