ストラディヴァリ1715″Titan”/ヴァーニッシュを終えて

満開の桜もあっという間に葉だけとなり、暖かい日差しを感じられるようになってきました。いかがお過ごしでしょうか?

ストラディヴァリのロング・パターンはテールガットに押さえられる下ナットを取り付ければ完成と同時に、ストラディヴァリの”タイタン”はセットアップを待つのみという状態になりました。

爽やかな朝の日差しの中、自然光で撮影しました。照明の下では照明の種類によって見え方が異なるので色合いの確認などは自然光が最適だと思います。

ペグボックスとスクロール部
ペグボックスとスクロール部
表板側
表板側

今回は下地処理からややダーク気味に色を重ねて行きました。もう少し濃くても良いかなとは思いましたが現状で良い雰囲気なのでここで終止符を打つことに。

ニスを終える度、心に現われるのはニスの色合いを”自在に”操ることができるようになりたいということですが、ニスの濃度、ピグメント各色の割合、また塗布の方法など多くの要素から成り立っているので「音色」と同じく難しさを実感してばかりです。最低限のニスを以って実現するためには難しさを伴うものですが同時に可能性も秘めていますので、より美しく、魅せられる表情を目指したいものです。

上の画像撮影では楽器をスタンドに立て掛けて撮影しただけなので、光の反射が著しい画像となりました。がしかし今後のためにも必要な時に組み立てることが出来るような撮影ブースを検討している最中です。

光が反射している画像もアーチの様子がわかり魅力的でもありますが、真正面、真横そして真後ろからのアングルで光の反射を抑えた画像も手元に残しておきたいですし、必要性も出てきます。

そのような事や次作のモデルについてなどを思慮していました。

過去記事ではマッジーニの1620年のモデルを手掛けたいと書き、現在もその気持ちは変わっていないのですが資料を見るたびに難しさを感じています。その独特なオーラはもちろんのことですが、材料の選定など課題は山積みです。頭の中で完成していなければ実現することも難しいと感じているので慎重になってしまいます。

それでも気持ちは続いているので、やはり手掛けたいのだなということを再認識したので準備していたテンプレートを基にモールド(内型)を準備しました。

次作モデルの準備
次作モデルの準備

上の画像ではアルミ材のテンプレート上にモールドを重ねています。各コーナー部分とクランプ孔を設けたので心の準備ができればスタートとなります。

考えているばかりではなく、はじめの一歩を踏み出す勇気も時には必要ですね♬

 

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