ネックとスクロールの整形に時間をかけつつ、ラベルを用意してボディを閉じる準備を整えました。

私はラベルに羊皮紙(ヴェラム)を使用しています。厚みのある紙でも良いのですが羊皮紙には人工的でない毛穴があったり、高級感を感じているので好んで使用しています。ラベルは大きくないのでコスト的にも気になるほどではありません。
この、つけペンは羽ペンを模しています。本当の羽ペンは自分で芯を削り、好みの細さにして使うのですが、このペンはペン先を自由に変えられるので便利ですし羽ペンの雰囲気も楽しめることからとても気に入っています。

ラベルにはローマ数字でMMXⅦと年号を書き込みます。アラビア数字が一般的ですがラベルのデザインに合わせてローマ数字を採用しています。
裏板がしっかりと接着されているかを光に照らしてリブとの接着部を確認します。隙間があれば、そこは光が透けて見えるので接着のやり直しになってしまいます。今回も無事に接着されていたので表板の接着の準備を。
ここでも一度仮留めでクランプして箱を持ち上げ、光に照らしながらエンドピンの穴から光が漏れていないかを確認します。ぴったりとリブが閉じられていることを確認できれば接着です。

リブにしっかりと膠を乗せ、慎重に表板をリブに合うように接着し固定すればあとは固着を待つだけです。
