ボディはパーフリングを施すのみとなりました。
気分も刷新するためにもネック・スクロールの切出しです。このブロック材は幅が広く製材できたので1本の木材からネック・スクロールを2本切り出すことができます。
このように2本のネック・スクロールが採れる材はなかなかないのでお得感が倍増ですね。

テンプレートを合わせて2本のネック・スクロールが干渉しないように位置を決めて罫書き、切り出しの準備を行いました。
最近は気温も高くなっているのでエアコンを入れているのですが、慎重な作業をするときは寒いほどに設定しています。なぜかその方が気持ちが引き締まって緊張感が高まるような気がしています。

無事に切出しを終えると一安心。スクロール(渦巻き)部分の形状に個性が現れてしまいました。それぞれを綺麗に纏めてゆくのはなかなか難しそうですね。
表情豊かに表現したいものです。アマティ、ストラディヴァリ、、かつての巨匠らからはヴァイオリンで学ぶべきことは多くありますが、ネック・スクロールではミケランジェロのような生き生きさを学びたいとも感じています。