ハインリッヒの法則

ちょっとしたことからヒヤリハットを調べてハインリッヒの法則を知りました。似たような色々な法則がありますね。もちろん、ヒヤリハットは日本語であるわけですが、広く周知させやすくするためなのか長い文章を1単語になんとか収めたという印象です。

今日はそんなヒヤリハットです。

 

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損保会社で調査部に在籍していたハインリッヒさんは重大な事故、軽微な事故、潜在的な事故の比率から「ハインリッヒの法則1:29:300」を導き出しました。1つの重大な事故の背景には29の軽微な事故と300の見過ごされたミスが潜んでいるというもので、現在では色々な分野で応用されています。考え方次第では身近なことにも応用できるのではないでしょうか。

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左側のメイプル材は大体形に収まりましたので、右側のスプルースも同じように接ぎ合わせなければなりません。スプルースは柔らかいので幾分か気持ちも軽やかになりますね。そんな材料準備の中、内型を作るためのテンプレートを準備もしなければならないので、データのプリントを行いました。

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CADでデータ化した図面は、モデルとした楽器のアウトラインやアーチ、F字孔、ネック・スクロールなど必要なデータを1:1で出力できます。ヴァイオリンはA3用紙が必要なのですが、工房のプリンターは一般的なA4サイズまで対応なので、普段はコンビニエンスストアの文書プリントをメインで活用させてもらっています。ただヴィオラはA2サイズが必要になるのでデータを持って印刷会社に駆け込むこととなります。

印刷屋さんは出力費が決して安いものではないのでチェロサイズなら躊躇なくデータを持ち込むのですが、今回はヴィオラという中途半端なサイズです(紙面として残したい場合は別として、実用の際にはA3でも工夫次第で対応できます)。
結果的には印刷会社には持ち込まず、A3サイズではみ出した部分を繋ぎ合わせる方法を選択しました。仕上がりは印刷会社さんだと確かなのですが、手近で済ませたかったというのこともありました。
ヴィオラ図面の8割はA3サイズ内に収まります。幅はギリギリで上端がわずかに途切れてしまうので、上下反転させたデータを余分に準備すればA3サイズでプリントして繋ぎ合わせられると考えて近くのコンビニに赴きました。そしてSDカードを挿れてプリントを。

実はこの時には既に違和感を感じて、少し不安を感じていたのですが気のせいかと思っていました。

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工房に戻り、とりあえずボディの図面を切り貼りして一枚にしようとしていたところ、アウトラインのサイズに問題があることが発覚したわけです。

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嫌な予感が的中していました。プリントされたデータを見て、なんとなく小さく感じたのですが、メジャーを持って行っていなかったのでそのまま帰ってきたのです。プリント設定で「少し小さくする」というのがあるところとないところがあり、いつも気をつけていたのですが今回は失敗してしまいました。下の画像は失敗したプリントで、この後半分に切って裏紙用にしました。。。正しく繋ぎ合わせればボディで414mmのはずが403mmしかありません、、、ボディ下部の一番幅が広い箇所では243mmのはずですが236mm。

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午後からは都内に出向く用事があったので、夕方の帰宅途中に普段から使い慣れている機械が置枯れているコンビニエンスストアでプリントし直してきました。もちろん今回はメジャー持参です。

設定をしっかりと確認することはもちろん、念を押すためにその場でメジャーで採寸もして1:1になっているか入念にチェックです。その結果、ボディ下部の最大幅で243mmが見て取れるようになりました。色々と用事が入ったので今日出来たことはプリントだけの一日でしたが、なんとか一安心です。

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そしてメイプル材も1晩寝かせて落ち着きました。プリントのミスがあったので、恐る恐るボディ下部の最大幅を取ることが出来るのかを確認。

下の画像の通り、244mm弱のサイズです。。本当にギリギリでヒヤリとしました。板の接ぎ合わせがスムーズに行えたのでロスは必要最低限で済んだことが幸いです。もし接ぎ合わせに手こずっていたらと思うと少し怖いですね。数値上はギリギリで使用できる状態ですが、とても不安になり、プリントした図面を重ねたりと再確認もしました。本当にギリギリですが使用できる状態です(サイズが取れなければヴァイオリンに使用すれば良いだけですが、、)。

発想を変えれば、この板はこれから作るヴィオラのためにあったようにも感じるので既に愛着も。また製作が楽しみになってきました。同じ木材から製材された横板材の長さもギリギリに感じるのですが、明日にでも計測して確認しなければなりません。

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図面で些細なミスをして「ヒヤリ」としてしまい、木材では危うくサイズが足りないという「ハッと」した状況を経験し、このようなことが続くとそのうち取り返しのつかないミスも有り得るのでは?とハインリッヒの法則から注意を促された次第です。

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1本の楽器が完成されるまで細分化すると数百の手順があり、その数以上に気配りが求められます。自分の求めていることを楽器で表現するためには、些細なことにどれだけ気づくことが出来るのかということが問われるのではないでしょうか。そういったことをハインリッヒの法則から学びました。

 

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