ストラディヴァリ1716″メシア” ホワイトでほぼ完成です

昨年の11月から取り組んでいたストラディヴァリのメシアが最終仕上げを残すのみとなりました。

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同時進行でストラディヴァリのヴィオラ、メディチも取り組んでいたのですが当初設定していた予定に間に合わなくなってしまいそうだったのでスクロールの途中からメシアに集中することに。

そして昨日、1月末の時点で組み上がりました。

もう少し時間の余裕があればヴィオラも組み上がっていたのかなと思えますが、ニスなどの兼ね合いもあり、余裕を持って考慮するとヴァイオリンに集中したことで結果的には良かったと感じます。

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この時点ではヴィオラのスクロールもやる気に満ちていたのですが。。。

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ペグボックスはヴィオラ、ヴァイオリン共に加工しました。角度を調整しながらドリルで下彫りです。

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スクロールの縦筋からはヴァイオリンに集中です。

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掘り進めている様子です。少しづつスクロールらしさが現れてきます。

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刃物の傷を作らないためにスクロールとペグボックスの間に革切れを挟み込んでいますが、撮影時には取り外したほうが綺麗な画になっていたかもしれません。あるいは革を挟み込んでいたことでスクロール部分がフォーカスされているのかも?何れにしてもお気に入りの一枚です。空気感をお伝え出来ているでしょうか?

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ボディのアーチを作るときには色々な角度からアーチの湾曲を確認しながら進めてゆくのですが、スクロールも同じように色々な角度から眺めて確認します。歪(いびつ)さを見つけては修正し、その影響を受けた箇所も修正をして最終的な形に整えてゆきます。

もちろん、最初から狙い通りに加工できることに越したことはありませんが、どこかしら気になる部分は出てしまいます。

少しづつ、遅々としていても、理想の形に近づけてゆくというプロセスも面白いものです。

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スクロールを終えて、指板を製作・接着してネックを整えた後にボディへ組み付けました。

指板も担う役割が大きいので慎重に進めていると2日掛かったりも。。。

一通り「形」になったわけですが、現在は表面を整えたり細部の仕上げなどの最終的なブラッシュアップの段階です。カメラで撮影すると「肉眼では気づかなかった部分」も明らかになるので非常に助かります。第三者の目線からアドヴァイスをもらっているような印象です。

ニスの下準備に進むまでは修正の余地が残されていますが、それでも決断の時はやってきます。

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幾度となく経験していても、この最終決断は本当に難しいです。あっさりと決断できるようになるまで人生が足りるのでしょうか??

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楽器を立てて撮影して見たのですが、照明や背景の影響なのか綺麗に撮れなかったので簡素に横置きで撮影しました。

今後のためにも照明や背景のスクリーンを含めた撮影ブースを真剣に検討したいものです。

 

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