ライニング

急な気温の低下や悪天候がありましたが、いかがお過ごしでしょうか?印西の桜は丁度満開というお話を聞いたのですが、残念ながら関東は雨でした。そして冷え込みも。。

roundicon

先日、リブが形となり、残る山場はライニングとなりました。

リブの内側には横板に沿ってライニングというパーツが接着されていて、ヴァイオリンの表板と裏板が横板に確りと接着されるように、そして横板の強度を上げるためにも必要なものです。

リブがひと段落したところでリペアが2件あり、そちらに集中していると待ちに待った「お届け物」が到着。

何を心待ちにしていたかと言うと、ライニングを横板に接着する際に使うクランプです。

20190411-L1000005
ライニング用のクランプ50個

これからライニングという丁度良いタイミングでした。

クランプは小さいから安いという物ではなく、むしろ費用が嵩みがちなので、これまでは木製の洗濯バサミを輪ゴムで補強した物や、文房具の黒いクリップ、比較的小さなプラスチックのクランプなど色々と試してきました。しかし、どれも弱点がある事からCADで理想的なクランプを製図した事もありましたが、費用を考えると外注もできません。

木材で製作する事も考えましたが、手間と強度を考えると木製の洗濯バサミに軍牌が上がってしまいます。

ヨーロッパの医療品メーカーで理想に近いプラスティック製のクランプが紹介されていたのを目にしましたが、諸々の理由から購入できませんでした。

ヴァイオリン製作では地味な存在のライニングのクランプですが、小さなコの字型のクランプもあります。クランプの実用性を重視したもので、デザインや設計的には私の好みではなく、ヴァイオリンのリブと言う湾曲した形状に使うためにはクランプ面を加工したり、クランプ時に革を挟んだり等リブを保護しなければなりませんでした。

良いクランプはないかなと長年探していましたが、ようやく見つける事が出来ました。

今回のクランプは湾曲面に使用する前提のものなのでクランプ面が緩く湾曲しています。これがリブの形状にぴったりなので使いたいと考えていたのですが、なかなか高価です。

20190411-L1000006
小さくて可愛いクランプです

ライニングを取り付ける場所はリブを6分割した部分なので、20個位を購入して1分割ごとに接着しようかとも考えましたが、やはり表板側と裏板側をそれぞれ1回で済ませる事の方が都合が良いので思い切って50個を手に入れました。実のところ、20個購入しても送料の方が物凄く高くついてしまうという理由もありました(他に必要なものもなかったので尚更です)。

クランプは「大は小を兼ねる」物ではありませんし、数が多くて余る分には問題ありませんが、足りないとなると支障をきたします。。

実物を手に取り驚いたのは重量です。見た感じは金属感があったので軽さは期待していませんでしたが、クランプ1つの重量が4gでした。とても軽量なので全て使用してもリブへの負担も気になりません。

20190411-L1000007
ぴったり4g

機能性、質感も期待以上でしたが気になるのは実用性です。実用性を確認しない事には気持ちが鎮まらないので、ライニング材を短く切った物を使ってクランプの調子を試してみました。

20190411-L1000004

クランプの開き具合と挟み込む深さはヴィオラまで充分です。スクリューの回り具合も良い感じで手早いクランプ締めが出来そうです。

クランプ面に保護材がついておらず、金属そのままなのでリブとライニングを傷めないようクランプ面にコルクかパーチメントを貼ろうと考えていましたが、このままで大丈夫そうです。固定具合を見ると、クランプ跡がついてしまうまで締めるのは締め過ぎのように感じました。

また保護材が付いていると膠が付着した場合にはリブにくっついてしまうので金属面そのままで使おうと思います。

いつ届くのか不安でしたが、これから使うという時に届いたので一安心です。

roundicon

さて、日にちが過ぎましたがお預かりのリペアにも集中し、製作に戻りました。ライニングのパーツを準備して、接着です。

20190413-L1000008 (copy)

早速例のクランプを使用しました。隙間なくクランプを使用すると片側で47個使うことになります。ここまでする必要はあまりないと思いますので、クランプとクランプの間にスペースを適度に開けて使うともう片側にも使用できそうな数です。

20190413-L1000012

今回は、横板とライニングがしっかりと接着させたいので少し手間が掛かりますが片側づつ接着してゆきます。

roundicon

色々と進めていると、先輩で弓を製作なさっている方からの郵送物が届きました。サプライズのプレゼントに感激です。

弓に使用するペルナンブーコの端材なのですが、弓を製作していない私は入手に困っていました。弓のリペアには必要となるので僅かながらも手元に保管し、大切に効率良く使用していましたが減る一方で心細い思いをしていました。とても嬉しいプレゼントです。

20190413-L1000013

その上、色合いや硬さの異なる材をピックアップしてくださっているので感謝しかありません。ゆくゆくは弓を製作することも視野に入れているのでペルナンブーコという木材の個体差を知ることもできそうです。

roundicon

今日は何かと忙しい1日でしたが多くの出会いもあり、これだけの充実を感じたのは久しぶりです。

これを糧に明日はライニングを完成させて、リブの総仕上げに移りたいと思います。

 

ヴァイオリン製作販売ホーム

ヴァイオリン製作ブログ

ヴァイオリンのオーダーメイド

弓のリヘア

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中