ボガーロ&クレメンテ

台風19号ハギビスの爪痕から復興まで、まだまだ時間がかかる事と思います。当工房の地元、春日部の通称「地下神殿」もフル稼働したとの事ですが、自然の猛威を肌で感じました。幸いにも被災を免れた私自身が出来る事は被災でヴァイオリンへダメージを受けられた方々へ無償でリペアを承る事しかできませんが、お力になれればと願っております。

本ブログ末尾にお問い合わせフォームを掲載しておりますので、ご連絡いただけますと折り返しご連絡させていただきます。

また、各地のお客さまには個別にご連絡させていただきますので、その際にはどうぞよろしくお願いいたします。すぐにでもご連絡をと考えておりましたが、落ち着かない状況では再建が先決と感じましたのでご連絡を控えておりました。

自然災害というのは予測する事が出来ても対処するという点では出来ることは限られるという事を実感しました。非常持ち出しバッグを準備したり、建物からの脱出手順などを検討したりと「常に備えよ」を念頭に置いていますが、いざという時に適切な判断を下す事が出来るかは自信がありません。

前回のブログではストラディヴァリの”G”モデルがホワイトで完成したところまで掲載しておりましたが、その後ニスを終えて現在は磨き上げに取り掛かっています。その他、グァルネリ・デル “ジェス” 1743 IL CANNONEやアンドレア・アマティ 1573 “Payne” の準備を進めておりブログのアップが滞っておりました。

製作関連については後日、随時アップしてゆきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

テンプレートと内型を新たに起したA. Amati 1573 “Payne”

Bogalo & Clemente

今回はフィッティングのご紹介です。当工房で扱っているイタリアのボガーロ&クレメンテからの新着です。

こちらのフィッティングは受注生産品で発注してから大凡1年が経ち、ようやく届いたセットです。レギュラーのセットでも半年ほどは掛かりますが、プレミアムなフィッティングが仕上がりました。

A. Stradivari 1716 “Messiah”

1年という時間が掛かったのはペグとテールピース、エンドピンが彫刻である事でした。アジアで作られている彫刻のフィッティングとは一線を画する仕上がりはボガーロ&クレメンテならでは。

ストラディヴァリの「メサイア」「メシア」についているフィッティングはこちらです。

ペグ
裸ガットが張られているテールピース

テールピースには天使の祝福を受けながら子供が生まれている様子が彫刻されています。

B&Cの「メシア」モデル

細部の彫込み具合は若干異なり、完全なレプリカではありませんが、「メシア」モデルではこれ以上ない程上質なフィッティングになっています。

ペグ正面
ペグ正面
ペグ上面

ペグに施されている彫刻の浮き上がっている部分はとても繊細で一般的に装飾が付けられている部分の彫刻も緻密です。

使い込むと彫刻部分も良い具合になだらかになりそうです。

テールピースもとても綺麗でストーリーを感じ取る事が出来る彫刻です。

テールピース
テールピース裏面には焼印があります
モダンな印象の彫刻

一つのボックスウッド材から製作しているので顎当てを含め、色合などのトータルな印象は抜群です。現品限りとなりますのでご了承ください。詳細は下記のリンクからフィッティングのページでご確認いただけます。また此方のフォームからお問い合わせいただけますと気になる部分のクロースアップや動画をお送り出来ますので、お気軽にお問い合わせください。

ボガーロ&クレメンテ <フィッティング>

さて趣味のカメラですが、、しばらく外出が出来ていない状態でなかなか撮影の機会がありませんでした。唯一出かけたのが茨城県の大洗です。ここには海に立つ鳥居があります。これは『日本文徳天皇実録』によると、斉衡3年(856年)に常陸国鹿島郡の大洗磯前に神が現れたとされる場所との事。

常陸国上言。鹿嶋郡大洗磯前有神新降。初郡民有煮海為塩者。夜半望海。光耀属天。明日有両怪石。見在水次。高各尺許。体於神造。非人間石。塩翁私異之去。後一日。亦有廿餘小石。在向石左右。似若侍坐。彩色非常。或形像沙門。唯無耳目。時神憑人云。我是大奈母知少比古奈命也。昔造此国訖。去徃東海。今為済民。更亦来帰。

ある夜、製塩業の者が海に光るものを見た。次の日、海辺に二つの奇妙な石があった。両方とも一ほどだった。さらに次の日には20あまりの小石が怪石の周りに侍坐するように出現した。怪石は彩色が派手で、僧侶の姿をしていた。神霊は人に依って「われは大奈母知(おおなもち)・少比古奈命(すくなひこなのみこと)である。昔、この国を造り終えて、東の海に去ったが、今人々を救うために再び帰ってきた」と託宣した。— 『日本文徳天皇実録』斉衡3年12月戊戌条

波が押し寄せる岩場に立つ鳥居を長秒露出で撮影しました。

初めての長秒露出でしたが、露出時間を決めるのに手間取り、次第に潮位が高くなってしまい少し焦ってしまいました。波が微睡むようにイメージしました。潮位の問題さえなければ、フィルターを替えて試行錯誤したかったのが本心です。

もう一つ、撮影の機会がありました。娘の発表会ですが、プログラム最後の先生を撮影させていただきました。

ヴァイオリニストは常に動いており、姿や表情など目まぐるしく変化し続けています。これまで機会がある毎に撮影にトライしましたがなかなか良い結果を残す事が出来ていませんでしたが、この2枚はとても気に入っています。曲と動きを予測し、その瞬間にシャッターをきるというコツが掴めそうな感じです。モノクロームはとてもシリアスな雰囲気を撮影出来ました。

ただ、ミラーレスに替えてからシャッターチャンスは格段にアップしました。一眼レフの頃はクワイエット・モードがあったもののシャッター音は免れないので、気にしながら撮影しているとどうしても良いショットは得られませんでした。そういう意味では一眼レフはコンサートには不向きだったのかなと今になって感じています。ミラーレスはシャッター音の気配りが必要ないのでコンサートにはうってつけです。

冒頭でお伝えさせていただきましたフォームを下記にセットしましたのでご活用ください。被災された方々でヴァイオリンの修復が必要な場合はお気軽にお問い合わせください。基本的に無償で作業いたしますが、往復の送料はご負担いただけますようご了承のほどお願いいたします。

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