ヴァイオリンのオーダーメイドについて

 

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オーダーメイド、、、いわゆる受注生産を意味しますがとても重い意味を連想されるかと思います。

★希望が実現されるのか?
★想像していた音色、響きになるのか?
★演奏性は?
★完成後、依頼した手前断りにくい。

などなど、悩みや不安は尽きません。
一例としてオーダーメイドの流れをご説明いたします。

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オーダーメイドのメリット
ではここでオーダーメイドのメリットとはどのようなものなのかご案内いたします。
店頭にて展示されている楽器がそれぞれの個性を持っていると同時に、多様さ故からどれを選んで良いのかがわからなくなってしまう事もありますし、ご自身の演奏環境に沿ったものであるのかという不安も心の何処かにあるかもしれません。

ご自身のイメージする外観と好みの音色がぴったりと一致する場合は幸運ですが、必ずしもその通りになるとは限りません。自分自身の楽器を求め続けることにも楽しみがありますが、楽器を育てることも同様に楽しみがもたらされます。
永く付き合う楽器だからこそ、心から演奏する喜びを共有させてくれる楽器が理想的ですね。

当工房では理想的なアウトラインのヴァイオリンをヒアリングし、モデルをご提案します(もちろんモデルのリクエストも承ります)。
モデルの選定後、オーダーメイドの音響的な利点になりますが、お客様の演奏環境(ホールで演奏、オケでの演奏、室内楽や自宅での演奏)をお聞きし、その環境に適した音質を提供できるように努めています。
芯の強い音色が優先される場合がある反面、室内楽が中心の場合もあるでしょうし、ご自宅での演奏が中心となる場合も考えられます。そのような場合は強すぎず、やや柔らかい音色が良い場合もあります。
また演奏の熟練度によっても音を出しやすい楽器、またそうではないものなど奏者によって大きく変わります。
また身体的な特徴から細めのネックが良い場合ややや厚めのネックが良い場合も考えられます。

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共に創り上げる喜び
製作の最初からお付き合い戴くことで随時ご相談/ご案内/微調整する事が出来ますので、より理想の楽器を生み出す事ができると考えています。
また不慮のアクシデントの際についても工房には楽器のデータが残っていますし、その楽器の端材が残っている場合もあります。
そのようなリペアの点でもメリットがあるかと考えています。

さて、ここで流れのご説明となります。

1. ご相談 (面談、電話、メール、スカイプなど)

2. モデルの決定 (基となる資料がない場合、お時間がかかります)

3. 木材の選定 (使用木材をお選びいただく場合は価格変動の可能性があります)

4. 製作開始 (随時画像にてご報告やご相談)

5. ニスを施す前のホワイト・ヴァイオリンを演奏してみたい場合は当工房内にて試走していただけます。ニス前とニス後の違いを楽しむことができますのでオススメです。

6. ニスの硬化後にディスカッションを行い、その内容を基にセットアップいたします。ご判断 (各種調整を施しても、この時に理想のものと違っていればご購入のご辞退をお申し出ください)。また試奏期間として2週間を設けておりますので、その期間内で調整を突き詰めるか返金とするかをご決定ください。

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具体的には?
モデルを検討するといっても手にとってみるということがないのでご不安があることは承知しております。当工房では紙面データやデジタルデータをご用意していますのでお好みの楽器が見つけることができるように準備しています。例として紙面データでは次のようなモデルがあります。

Alexandria Gagliano ~”Rotondo” 1710
Antonio Stradivari ~”Viotti” Violin 1709
Antonio Stradivari ~”Titian” Violin 1715
Antonio Stradivari ~”Messiah” Violin 1716
Antonio Stradivari ~”Kruse” Violin 1721
Carlo Giuseppe Restore ~Violin 1703
Carlos Bergonzi ~Violin 1736
Domenico Montagnana ~Cello 1740
G.B. Guadagnini ~Viola 1785
Guarneri ‘del’ Gesù ~”Plowden” Violin 1735
Jose Contreras ~Violin 1767
Nicolas Lupot ~Violin 1808

実寸大の資料
実寸大の資料

デジタルデータではより幅広く、豊富なモデルが揃っていますので、まずはお気軽にご相談ください。

★ 選択の余地を増やすためにも2本同時製作いたします。政策期間はニスの硬化が関係しますので1年強とご予定してください(ニスの状態によってはそれ以上かかる場合もございます)。

<<重要>>
★ヴァイオリンとしての機能性、楽器の性能を保持するために、極端なリクエストはお断り
いたします。(ネックを長く或いは幅を広くしたい、横板の高さをもっと持たせてほしい、
低く薄くしてほしい等)
★その場合には創作楽器としての扱いとさせていただくことをご了承のほど、
よろしくお願いいたします。

★楽器とは演奏者と共に創り上げてゆくものと考えています。お受け渡し後、
1年間は無料にて調整させていただきます。

★ヴァイオリン / おおよそ¥700,000~

★スプルースはイタリア・フィエンメ渓谷とスイス・ベルギューン地域からの木材をご用意していますのでお選びいただけます。

ヴァイオリン工房IL_VIOLINO_1
イタリア・フィエンメのスプルースについてはこちら
ヴァイオリン工房IL_VIOLINO_2
スイス・ベルギューンのスプルースについてはこちら

まずはお気軽にご質問/ご相談等お問い合わせくださいませ

 

ご興味のある場合はFAQもご参照ください。

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