毛替え

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IL VIOLINOでは毛質を触ってお選び戴けるよう数種類の弓毛をご用意しております。

  • モンゴル産(無漂白)
  • モンゴル産(弱漂白)
  • イタリア産(弱漂白)

馬毛は様々な分野で活用されており各々求められる質が異なりますが、楽弓のために選別された馬毛が用いられます。

IL VIOLINOで取り扱いの弓毛は化学技法によらない天然精毛・洗浄が施されております。また毛質及び太さにおいても熟練した専門従事者によって幾度もの選別を経ており、毛替えの際にも選別していますので、より均一性が高まります。

また弓毛の管理にも細心の注意を払い、調湿と防虫の観点から適正に管理していますのでお客さまのお手元にベストな状態でお渡しできます。

モンゴル産の特徴

  • シベリア産よりコシが強い
  • 毛質は強いものの柔軟性と擦弦力が高い
  • しなやかな柔軟性のため繊細な音色を期待できる

イタリア産の特徴

  • 強い毛質なので漂白負けしない
  • コシが強い
  • しっかりとした擦弦力のため音量を期待できる

無漂白と弱漂白の違い

無漂白
白い馬から採っている馬毛なので白に近いのですが、天然毛なので純白ではありません。
無漂白は洗浄のみ施している毛ですのでわずかにベージュ色等の異なる色合いが混ざっています。
松脂を載せてしまうと無漂白か弱漂白か解らない程度ですが天然成分だとしても漂白剤を用いていないので、毛の傷みは最小限に抑えられています。
なお、無漂白は外観から「古い」「グレードが低い」「選別されていない」等の誤解を招いてしまいがちです。その結果、原毛会社は誤解を招かない為にも馬毛は採取された時点で弱漂白を施してしまいます。つまり本来の「無漂白」はあまり流通しません。
一般的な無漂白は採取と同時に弱漂白された馬毛が精毛会社に渡り、精毛の工程では漂白を施さず「無漂白」として流通が始まります。
この事情から無漂白として一般に流通している馬毛は多くの場合において弱漂白が施されていることが実情です。
IL VIOLINOで扱いの「無漂白」は、採取した時点で弱漂白が施されていない「無漂白」です。

弱漂白
採取された馬毛を軽く漂白・精毛しているので色合いが均一です。
柔軟性が高いモンゴル産の馬毛においては純白になるまで漂白が施されると毛質に傷みが生じるため、IL VIOLINOでは弱漂白までの馬毛を用いています。

弓毛) 左:無漂白、中央と右:弱漂白
左:無漂白、中央と右:弱漂白

上の画像はいずれもモンゴル産の弓毛で左が無漂白です。わずかに白とは異なる色合いが見られます(毛替えの工程で選別されてしまいますが)。
これに対して中央は弱漂白です。無漂白同様に異なる色合いが見られますが薄い色合いです。
そして右は無漂白として流通しているものですが、本来の無漂白(左)と比較すると混ざっている色合いが薄く、IL VIOLINOで弱漂白として扱っている質感に近いといえます。

毛替え料金

モンゴル産(無漂白・弱漂白)
¥9,790- <¥9,900-(税別)>

イタリア産
¥11,990- <¥10,900-(税別)>

  • ウェッジ、プラグの調整及びスライダーをはじめとするフロッグのクリーニングも施しますので毛替え際にはお客様の弓を1日程お預かりさせていただきます。その期間は代替弓をお持ち帰りいただけます
  • 当日の受け渡しをご希望の際にはその旨をお伝えください
  • 毛替えのタイミングやIL VIOLINOで扱っている馬毛についてのご質問やご予約などお気軽にご連絡ください

→メールでのお問い合わせは下のアイコンをクリックしていただけますとお問い合わせのページへと移ります

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