FAQ

Q: 購入に際してはどのような楽器が最適なのでしょうか?
A: 『気に入ったもの』これが一番の判断要素ですが、『気に入ったもの』という言葉の中には多くが含まれています。好みの音色、ネックの扱いやすさ、レベルにあった演奏性であったり、主な演奏環境での響きであったり多岐にわたります。
美観も大きな要素かもしれませんし捉え方は十人十色です。
実用を伴う道具ですので現在の演奏レベル、今後の目標、必要を感じている部分やその他演奏環境などをお気軽にご相談してくださることを強くお勧めいたします。
またこれからヴァイオリンを始めたい方にはより楽に音を出しやすい楽器を製作することも可能です。

Q: こちらの工房では機械生産を行なっていますか?
A: いいえ。それぞれの楽器は完全手工品です。木材のストック・選定から削り出し、そして組立て・セットアップを経てニスに至ります。内型を用いたり、道具を使うものの手工品となりますので、同じ内型を使用していても木材の特性などが現れますので一点物となります。

Q: ヴァイオリンのニスは何を用いていますか?
A: ヴァイオリン族の塗装には大きく分けてオイル・ニスとアルコール・ニスがあります。どちらもデリケートな塗装なので扱いにおいて注意は必要ですが、優劣はないと考えています。
なお、それぞれのニスの特徴によって楽器を構成する木材を生かすことにも繋がります。
当方では主にオイル・ニスを用いていますが、稀にアルコール・ニスを用いることもあります。

Q: 購入時にはどのような状態ですか?
A: 楽器はご購入者さまとのディスカッションを経た後、最終的な微調整・セットアップを施した状態でのお渡しとなります。
楽器本体価格となっているためケース、弓、その他のアクセサリー類は別途お求めください。ケースについてはご相談いただければ手配することは可能です。
セットアップについては演奏環境によっても左右されデリケートかつ最も関心のある部分です。
当工房での響きや音色とお客様の演奏の場では印象が変わるほどですので、ご納得いただけるまで調整いたします。可能な限りあなたの音に近づけることが出来るように努めています。
なお楽器の個性を判断しやすいように”ドミナント”を張ってのお渡しですがお好みの弦がありましたら実費にてご手配を承ります。

Q: 弦や肩当て、松脂などのアクセサリー類の扱いはありますか?
A: 基本的にありませんが、事前にご相談いただければ手配いたします。

Q: 購入後の試奏期間や返金制度はありますか?
A: はい。お渡し後、2週間の試奏期間を設けております。その試奏期間内で調整を突き詰めるか返金とするかをご決定ください。

Q: デジタル音源は判断に役立ちますか?
A: デジタル技術は日々進歩しています。各種効果を加えることで全く違った印象にも出来ます。当方のブログにて稀に掲載している楽器の音色は参考程度に留めてください。
演奏者と聴者の違いがあることはもちろんのこと、微妙な音色の重なり、響き、空気感、また測りきれないニュアンスはデジタルで再現することは出来ません。
楽器は1つ1つがそれぞれの顔と性格を持っています。また使用される木材の特性に伴い、そのようにデザインされています。
人物写真から人を想像することは出来ても実際に会うと印象とは異なっていたというご経験は多々あることではないでしょうか。
実際に手に取り、試奏されることを強くお勧めいたします。

Q: レッスンで先生から楽器について指摘があった場合はどうすれば良いでしょうか?
A: その旨をお伝えください。よろこんでご意向に沿うように再調整いたします。

Q: 比較検討したい場合に貸出は可能でしょうか?
A: 奏者として聴こえる音色、トーンと聴者として聴こえるものの違いもありますし、環境によってもこれは変わります。聴者としても立って聴く音と座って聴く音色の印象や角度によっても印象が異なることもあります。
良い印象を持った楽器が演奏の場では異なることもあり、その反対に良い印象ではないものが良い印象を受けることもあります。
比較検討したい楽器がある場合にはお持ちになり信頼の置ける同僚・知人同伴でご訪問いただきご判断していただくこともできますし、ホールでの響き、ご自宅での響きを検討されたい場合は数日に限ってお貸し出しすることもできます(その場合は運転免許証或いは保険証など証明書のご提示をお願いしていますのでご相談ください)。
良い楽器とは、それらの印象の差異がとても抑えられており、常に輝きを放っていると考えていますしそのように目指しています。

Q: 今の音色が気に入っていますが、半年後、5年後、というように音色は変わってゆくものでしょうか?
A: 新作の場合について、まずは楽器との信頼関係を築く時期だと考えています。どれほどの時間を楽器と共に過ごすのか、また語りかけ会話を楽しむのか。つまり演奏している時間によって変化は顕れ、その変化の度合いも異なります。
当工房での楽器は薄すぎず、厚すぎない良い状態で組み上げられているので、まずはその時々の音色を愛してください。音色の発展には雄大な”時間”を伴います。
新作とはいえ、オールドのような音色を目指していますが、新作には違いありませんので楽器自体の振動によって板や魂柱に変化が現れます。
誰しもオールド楽器を作ることは出来ません。新作楽器は時間とともに落ち着いてきます。そのため演奏している時間によって変化を伴うものです。
最初は数ヶ月で1度、魂柱を再調整或いは交換し、また1年後に同様に検討してみると良いかと思います。
より安定する方向に向かいます。
なお、必要のない場合もありますので判断にお悩みの場合はご相談ください。
なお、長い年月の間にわたり演奏されていないオールド楽器についても再び演奏されるようになれば同様のプロセスを進みます。

ヴァイオリン作家/松江世次

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