コンサート情報

新時代のヴァイオリンの女王が満を持して贈るバッハの世界
ヒラリー・ハーン バッハ無伴奏を弾く<ソナタ&パルティータ全曲演奏会>

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*日時・場所
2018年12月3日(月) 19:00
東京オペラシティ コンサートホール
7:00p.m. Monday, December 3
Tokyo Opera City Concert Hall
2018年12月5日(水) 19:00
東京オペラシティ コンサートホール
7:00p.m. Wednesday, December 5
Tokyo Opera City Concert Hall

*出演
ヒラリー・ハーン Hilary Hahn
(ヴァイオリン, Violin)

 

 

曲目・演目

12月3日(月)19:00開演
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
パルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002
パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004

 

12月5日(水)19:00開演
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
パルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006
ソナタ第3番 ハ長調 BWV 1005
公演に寄せて

ヒラリー・ハーンのバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータへの期待

ヒラリー・ハーンによる無伴奏バッハ作品、今から待ち遠しい。初来日は2000年11月、21歳の誕生日前夜にマリス・ヤンソンス指揮のベルリン・フィルとの協演でショスタコーヴィッチの協奏曲を熱演して東京デビューを果たした。その時の演奏は今でも語り種になっているが、私にとって最も強いヒラリー・ハーンの印象はデイヴィド・ジンマンの指揮で彼女の生まれ育った地元のボルティモア交響楽団と協演したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とバーンスタインの《セレナード》のCDだ。初来日より2年半ほど前、1998年3月、18歳を少し過ぎたころの演奏だ。そのCDブックレットに当時私は「今回のベートーヴェンとバーンスタインを聴く前に改めてデビュー盤のバッハの無伴奏ソナタ第3番とパルティータ第2番、第3番を聴きなおし、身震いするような感動を新たにした。最初(第3番)のホ長調パルティータの美しい響きと端正な音楽作りも彼女の才能がとびぬけたものであることをはっきり示しているが、聴く者を悠久の音楽宇宙への旅に誘ってくれた(第2番)ニ短調パルティータの〈シャコンヌ〉に聴かれる表現の自由さは驚くべきものだ」と記していた。
つまり、ヒラリー・ハーンにとってバッハの無伴奏ソナタとパルティータは原点であるばかりか、常に自己を映し出す鏡であり、同時に旋律音楽の重要な鑑としているのだ。無伴奏作品だけでなく協奏曲、さらには《マタイ受難曲》中のアリア等々バッハ音楽が彼女のレパートリーの重要な一角を占めている。バロックと20世紀及び現代作品との時空を往復するヒラリー・ハーンが、例えば、プリペアード・ピアノ奏者ハウシュカとのコラボレーションで創出したアルバム「SILFRA」にはありとあらゆるジャンルの音楽表情を聴くことができるのだが、こんなことのできるヴァイオリニストは他にはいない。これは音楽的創造にとって不可欠な想像力の豊かさに外ならず、音という抽象的な対象に意味を見出す知性と感性を兼ね備えているということである。言うまでもなく、そのイメージを顕在化させるための高度に洗練された演奏技術もヒラリー・ハーンの強力な武器だ。
音の構築物としての音楽の絶対美は音符で書かれた緻密な設計図に秘められている。これ以上に精巧な音楽は無いといわれるバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータをどのような音のオブジェとして、あるいは音のドラマとして描き上げてくれるのか、聴き逃すわけにはゆかない。20年前のCDデビューと同じバッハ作品を取り上げるヒラリー・ハーンに新たな境地に達した演奏家の強く熱い意志と情熱が感じられる。

平野 昭(音楽評論家)

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完璧なアンサンブルを求めバシュメットが集めたソリスト集団
ユーリ・バシュメット&モスクワ・ソロイスツ

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*日時・場所
2018年10月3日(水) 19:00 紀尾井ホール  7:00p.m. Wednesday, October 3Kioi Hall

*出演
ユーリ・バシュメット Yuri Bashmet
(指揮・ヴィオラ, Conductor&Viola)
モスクワ・ソロイスツ Moscow Soloists
松田華音 Kanon Matsuda(ピアノ, Piano)
高橋敦 Osamu Takahashi(トランペット, Trumpet)

 

 

 

曲目・演目

武満徹:弦楽のための3つの映画音楽
訓練と休息の音楽 「ホゼー・トレス」より
葬送の音楽 「黒い雨」より
ワルツ 「他人の顔」より

ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op. 35
ピアノ:松田華音
トランペット:高橋敦(東京都交響楽団首席奏者)

チャイコフスキー:ヴィオラと弦楽合奏のための「夜想曲」(6つの小品 Op. 19より)
ヴィオラ:ユーリ・バシュメット

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 Op. 48
公演に寄せて

バシュメットが生み出した精鋭たち

ヴィオラをソロ楽器として世間に広めたのはバシュメットといっても過言ではない。1976年ミュンヘン国際コンクール優勝で注目されるなり世界で活躍の場を得たが、初来日はそれから7年も経た1983年、スピヴァコフ率いるモスクワ・ヴィルトゥオーゾのソリストとして、そして1986年にはあの巨匠リヒテルが信頼を置くオレグ・カガン(Vn)、ナターリャ・グートマン(Vc)らと共にリヒテルとの室内楽ツアーで再来日し、リヒテル・ファミリーの一員としても注目の人となった。その後も定期的に来日を重ね、その名前が日本で知られるようになって久しい。
バシュメットが新たにモスクワ・ソロイスツを結成したのが1992年。すでに活躍中の”脂の乗った中堅演奏者”ではなく、モスクワ音楽院の学生や卒業したばかりのエネルギッシュで意気込み高い、まさに”イキが良い若手たち”である。選りすぐりの徹底的に鍛え上げた新星ソロイスツは、まさに完璧を求めたバシュメットの理想のソリスト集合体として世界に羽ばたき、現在も各地でその一糸乱れぬ演奏を披露している。
今回演奏されるのは武満徹の「弦楽のための3つの映画音楽」。武満は音楽祭で知り合ったバシュメットと意気投合し、彼のためにヴィオラ協奏曲を書くと約束していたが、残念ながらその作品が世の中に出ることは無かった。しかし、バシュメットは武満への畏敬の念を込め、武満作品を世界中で演奏し続けており、今回もプログラムに取り上げている。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番でこの名手たちと共演するのは、6歳でロシアに渡りロシアンピアニズムを体得した松田華音。この本格派ピアニストが精鋭ソロイスツのメンバーと共にどのような白熱した演奏を聴かせてくれるか今から楽しみである。後半の本場ロシアのチャイコフスキー・サウンドについてはもはや説明するまでもないだろう。
バシュメットのリハーサルはとても厳しく、毎回強い口調で絞り上げる厳格な指導者だが、演奏が終わったあとはメンバーを引き連れ楽しい宴を催すバシュメット組の親分となる。日本では「焼肉」と「熱燗」を毎回楽しみにしているというバシュメット親分率いる精鋭たちの渾身の演奏に期待したい。(ジャパン・アーツより)

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