下地の準備とベースになる色合いが決まったので、グレイジン(着色)で色ニスを重ねて行きます。
透明色の色ニスを重ねてゆくことで、徐々に色の深みが出てくるのでニス塗りの一番面白い行程だと感じています。光の種類(自然光や白熱灯、蛍光灯など)で色の見え方が変わりますので、どの程度に色を付けてゆくかは悩みどころですが、確認作業も面白いものです。
自然光で濃い色に見えると、白熱灯ではかなり黒っぽくなるので、白熱灯でちょうどよければ、それで良しとしています。
表板の繊維のきらめきもしっかりと出ています。
裏板の杢は黒っぽくならないように気をつけながら、それでもはっきりと出るように心がけました。
白熱灯なので、赤っぽく且つ濃く感じますが、自然光ではよりゴールデン・イエローよりです。
印象がガラッと変わるので、気に入っています。