ストラディヴァリ1715″Titan”/板材の準備

メイプル材の準備をしておりました。

丸太から板材を切り出す方法は大きく3つあるようです。

  1. プレーン・ソウン
  2. クウォーター・ソウン
  3. リフト・ソウン

sawing-method-1

プレーン・ソウンは板目材となり、クウォーター・ソウンとリフト・ソウンは柾目材となります。

年輪に沿って製材されると板目となり、年輪に対して直角に製材されると柾目となりますので同じ丸太でも性質が大きく変わりますので用途によって使い分けられます。

プレーン・ソウンは幅の広い板を取ることができますが、丸太の外側(木表)と内側(芯材)で収縮率が異なるので反りの問題が付きまといます。対してクウォーター・ソウンとリフト・ソウンは丸太の心から外側を取っているので安定した材となりますが、材の幅はプレーン・ソウンの半分以下となります。そしてリフト・ソウンはクウォーター・ソウンとよく似た木取りですが、クウォーター・ソウンと比較すると年輪がより直角、均質に近づきます。ただ図を見てわかるようにクウォーター・ソウンより取れる量が少なくなりますので贅沢な製材法ですね。

小ネタですが木に反ると書いて「板」、木に正すと書いて「柾」となるようです。

ヴァイオリンの場合、響板である表板(スプルース材)は基本的に柾目材が用いられますが、鳴りを抑える役目の裏板(メイプル)には稀に板目材が用いられることがあります。その場合は1枚板で製作されることが多いのではないでしょうか。もちろん柾目の1枚板もありますが、綺麗な柾目の1枚板はなかなか入手できません。

1枚板ではない材はスプルース、メイプルともにクウォーター・ソウンが主流だと思います。ですので出来るだけリフト・ソウンかよりリフト・ソウンに近い材料を探したり、近くなるように加工しています。

そうして入手した材料を半分に切断し、接ぎ合わせて1枚の板にすることで楽器の中心から高音側、低音側ともに均質になります。稀ですが場合によっては年輪の間隔を生かすために異なる材を合わせることもあります。

製材所にあるようなバンド・ソーはないので、ノコギリで分割してゆきます。斜めに歯が入ってしまうと使えなくなるので、まっすぐに切ることに集中します。

_DSC0174
新調したノコギリ

とは言っても、手鋸でまっすぐに分割するのは非常に困難なので分割線に沿って細い角材を取り付けてガイドにします。適度に休息をとりますが、4時間ほど掛かって無事に分割。

_DSC0175
切断面、手鋸にしては上出来でしょうか

切断面が凸凹なので、カンナ掛けでフラットにします。

_DSC0176
iPhoneを水準器代わりに

最終的なフラット面が水平になるように材をしっかりと固定し、だいたいの面だしは簡易的にiPhoneを使ってみました。使うたびにスリープを解除しなければならず、気泡式の水準器の方が便利でした。。。

後半はストレート定規を面に当てて仕上げます。

 

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