アンドレア・アマティ1573″Payne”/表板と裏板の切り出しなど

大型連休のGWも終盤を迎えつつありますが、良い思い出は残りましたでしょうか?

このGWの期間、工房では”アンドレア・アマティ”モデルに取り掛かる傍、修理/調整などをじっくりとこなしておりました。。

切り出し
アマティについては表板を切り分けておいたので、その板材を接ぎ合せ板材として準備していました。表板の切り出しと同時に裏板についても同様に。時間や手間を抑えるためにも同じツールを使うときはできる限り同じ作業を進めたいものです。そのためには準備は万端にがモットーです♬

切り出した表板と裏板
切り出した表板と裏板

今回の裏板、メイプル材は一枚板でかなりの厚みがある素材でした。この材料から横板をとってリブにしたのですが、それでもまだまだ厚みがあるので鉋掛けで汗をかきました。気がつけば春も終盤でだんだんと暑くなってきているのですね。


このメイプル材ですが、杢がとても綺麗で全体にわたって調和のとれた模様が浮き出ています。

杢が解りやすいように
杢が解りやすいように

とても好ましい状態の板材で杢についても品のあるものなので表板材のスプルースについても状態の良い板材を選択しました。ややアーチが高くなるモデルになり、柔和なサウンドとなる傾向が高いので、サウンドの芯と輪郭をはっきりとさせたいことから年輪の密度の高いものを選択してみました。

同じく表板のスプルース
同じく表板のスプルース

ワーク・ベンチを整理整頓するとリブなど製作中のものを重ねているのですが、改めて裏板の厚みに挫けそうになります。

リブを挟んだ現状です
リブを挟んだ現状です

上の画像では一番下が削り台で裏板、リブ、表板と重ねています。リブの厚みが32mmの状態なので裏板の厚みが結構なものだとお分かりになりますでしょうか。。現在全てフラットの状態で20mmの厚みがあります。これをエッジ4mm、アーチの頂点で15mm弱にまで削り落とさなければなりません(汗)

時代背景
この裏板の厚みを目標値に加工するには時間は掛かりますが、楽しみながら進めてゆきたいと思います。アンドレア・アマティが製作した1573年という時代に思いを馳せながら。。

ヨーロッパではルネサンスと宗教改革が進み、1573年頃にはユリウス暦からグレゴリオ暦に変わり近世的な世界観に変わった時期です。因みに日本では室町幕府が滅亡を迎えました。

そのような世界観の中でアンドレア・アマティは何をみていて、何を考えていたのでしょうか。近代的な楽器の原型に関与していたことも上述した時代背景が大きく関係していそうですね。

そのような事を思いながらテンプレートも作成しました。スクロールもとても均整のとれた美しいもので、特徴的なF字孔も魅力的です。実はこのF字孔を切りたくて今回のモデルにアンドレア・アマティを取り上げたことはここだけの話です。。

テンプレート類
テンプレート類

削り台
表板、裏板はアーチ状のため各裏側を削り込むためにはアーチが治る”削り台”が必須です。木材でできていますので、削り台にアーチが接触しないように薄いコルクをクッションとしていました。そのコルクが弾みで裂けてしまい、本格的に何か良い方法を考えなければならなくなってしまいました。

削り台のコルク
削り台のコルク
破れてしまったコルク
破れてしまったコルク

コルク材は木屑も簡単に払い落とすことができていたので重宝していたのですが弱点は裂けやすいことでした。

これを機にフランネル生地に縁取りを取り付けてクッション材を新調しようと思います。GW明けは針仕事から始まりそうです♬

 

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