アンドレア・アマティ1573″Payne”/サウンド・ボックス~3~

無事に表板がリブへしっかりと接着しました。

リブの接着を終えてからする事、それはリブに合わせて表板と裏板のアウトラインを整形する事です。

 

上の画像は左が整形前で右が整形後です。整形後の方がキリッとしていることを感じ取っていただけるでしょうか。随分と印象が変わったかと思います。

このアウトラインの整形は板から切り出して厚みを整えた際にも行います。しかし、リブが蒸気で曲げられた際に収縮し、さらにライニングの接着によっても収縮を起こすので最終的に改めてアウトラインの整形が必要となります。

板材から切り出して、エッジの厚みを整えた時点でパーフリングを入れる手法もありますが、私はこのアウトラインの整形を最後まで詰めてゆきたいのでパーフリングは最後に入れる手法を採っています。

パーフリングを最初に入れると、板のチューニングの際にもチューニング後の板の形状や重量、厚みに変化がほとんどないのでより正確なチューニングになるというメリットがあります。しかしながら、この最終的なアウトラインの修正時にパーフリングとエッジの間の間隔にムラが生じる可能性というデメリットがあります。

私はパーフリングを綺麗に入れたいということを優先させたいので、パーフリングは最終的なアウトラインの整形を行ってから入れるようにしています。板のチューニングもこの整形時に落とされる分量を織り込んでチューニングしています。

 

ここまでくれば、最後にパーフリングを入れるだけです。そうすればサウンド・ボックスの仕上がりです♬

 

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