この一週間は表板と裏板のチューニングで神経を使いました。そのチューニングも無事、設定通りのチューニングとなりようやく表板と裏板が揃った状態です。
一山超えてアンドレア・モデルについても、しばしの安堵です
ヴァイオリンの製作では表板を先に完成させて裏板に取り掛かるという手法が取られていることが多数を占めているのではないでしょうか。表板と裏板を同時に進めることにもメリットがあり、両方をバランスよく仕上げることが出来ると考えています。
チューニングが整えば、あとは表板の仕上げですね。F字孔とバスバー。これが終わればようやくサウンド・ボックスとなります。
F字孔といえばその機能や音への影響について、このブログでも記したことがありますが、アンドレア・アマティ、アントニオ・ストラディヴァリ、グァルネリ・デル・ジェス、その他作家によってデザインがとても多様です。

今回のアンドレア・アマティではアマティらしさを出すために切り欠きに焦点を当てて、丁寧にカットしました。


アマティらしさが出ていると良いのですが、いかがでしょうか。
照明による影の影響でE線側のFが細く見えますが、G線側とほぼ同じ幅です。もちろん、今後にかけて微調整を施してゆくわけですが。
バスバーを取り付ける位置の割り出しには意外と時間がかかり、駒位置なども関係するのでじっくりと取り掛かりたいと思います。